ドジャースのフレディ・フリーマン内野手(36)が21日(日本時間22日)、オンライン取材に応じ、メジャー30球団で唯一カナダのトロントに本拠地を置くブルージェイズとのワールドシリーズへの意気込みを口にした。

 両親がカナダ出身で、WBCにも17年、23年はカナダ代表の一員として出場したフリーマン。

非公開の全体練習前にオンライン取材に応じ「父も明日には現地に向かう予定だし、とても特別なことだと思う。WBCの時のようにカナダのファンやブルージェイズファンが自分を応援してくれることは今回はないだろうが、やはり特別な思いがある。両親ともにカナダ出身で特に(トロントのある)オンタリオ州で育っている。母はトロント出身で、父はウィンザー出身だからカナダでプレーするときは、(フリーマンが10歳の時になくなった)母に少し近づいたような気持ちになる」と思いを口にした。

 ブルージェイズの32年ぶりとなるワールドシリーズ進出にも「本当に特別な光景だった。国(カナダ)全体が1つのチームを応援する姿というのは本当に素晴らしい。球団もチームや球場、ビジターハウスの改修など多くの投資をしてきたが、その成果が実ったのだと思う。30年以上ぶりのワールドシリーズ進出を果たし、街全体が喜びに包まれていた。自分の家族もカナダ出身だから、やはり誇らしい気持ちになる。スプリンガーのホームラン(第7戦の逆転3ラン)や彼らの歓喜は決して忘れられない瞬間だろう。素晴らしいシリーズになると思うし、今から本当に楽しみにしている」と話し、対戦を心待ちにしていた。

 フリーマンは今季、147試合に出場。

556打数164安打の打率2割9分5厘、24本塁打、90打点、6盗塁の成績をマークした。6月は月間打率2割、25試合で1本塁打と調子を落としたが、チームに欠かせない一塁手としてベテランらしくチームを引っ張った。

 ポストシーズンでは打率2割3分1厘、1本塁打、1打点と絶好調ではないが、10試合中9試合で出塁するなど、存在感を見せている。昨季のヤンキースとのワールドシリーズでは第1戦から4試合連続本塁打を放ち、シリーズMVPを受賞。第1戦の1点を追う延長10回に放ったサヨナラの逆転満塁本塁打は一気にチームを勢いづける一振りだった。

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