ドジャースとブルージェイズの間で行われる今年のワールドシリーズ。最大の注目はドジャース・大谷翔平、ブルージェイズではゲレロ、ともにリーグ優勝決定シリーズ(LCS)でMVPに輝いた2人の強打者(大谷は投球も)だ。

 彼らに次いでLCS最終戦で7回に逆転3ランを放ったブルージェイズの切り込み隊長(大谷とかぶる)のスプリンガー。第7戦終了後、彼は「信じられない瞬間だった。チーム、ファン、街、そして国にとって、本当に嬉しいことだ」と言い放った男にもスポットライトが当てられている。

 AP通信ではLCSの劇的シーンのベスト10を取り上げ、スプリンガーの逆転3ランは8位に食い込んでいた。これでスプリンガーのポストシーズン通算アーチは23本目。フィリーズのシュワバーと並んで歴代3位に浮上(1位はM・ラミレス29本、2位はJ・アルテューベ27本)した。

 実はスプリンガーの23本中5本はアストロズ時代、2017年ドジャースとのワールドシリーズで放っている。1号は第2戦の延長11回に決勝2ラン、2号は第4戦の6回先制アーチ、3号は第5戦の7回同点アーチ、4号が第6戦3回の先制アーチ、5号は第7戦の2回、当時ドジャースに在籍していたダルビッシュ有から試合を決める2ランも放ってMVPに輝いているのだ。

 あれから8年経った今季はレギュラーシーズンでも初の打率3割、6年ぶりの30発をクリアした36歳のバットからも目が離せない。

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