巨人は22日、東京・大手町の球団事務所で阿部慎之助監督も入ってスカウト会議を開き、23日のドラフトで鷺宮製作所の竹丸和幸投手を1位指名すると決めて公表した。即戦力の左投手。
巨人は今季貯金1でリーグ3位で連覇を逃した。昨季、15勝3敗で貯金12の菅野がメジャー移籍。戸郷が2度の2軍落ちなど8勝9敗と苦しみ、飛躍が期待された井上も4勝8敗で定着できず、終盤は左肘を痛めてファーム調整が続いた。赤星は開幕からローテを守って好投し、前半戦は奮闘したが、6勝9敗で終盤は右肩痛で離脱した。
山崎が11勝4敗とエースの働きを見せるも、6勝1敗のグリフィンは故障にも苦しみ、CS前に右膝の治療に専念するため帰国。グリフィンは来季はメジャーに復帰して退団する可能性も浮上している。
CSでの先発陣は山崎、戸郷、横川、森田、田中将で組んでいだが、シーズン終盤の9月に月間先発防御率5点台と苦戦した投手陣の整備は重要ポイント。即戦力投手の補強のため、竹丸の1位指名を決めた。
◆竹丸 和幸(たけまる・かずゆき)2002年2月26日、広島市生まれ。23歳。崇徳では2年秋に初めてベンチ入り。
◆巨人の過去10年のドラフト1位
15年 桜井俊貴 投 立命大
16年 吉川尚輝 内 中京学院大
17年 鍬原拓也 投 中大
18年 高橋優貴 投 八戸学院大
19年 堀田賢慎 投 青森山田
20年 平内龍太 投 亜大
21年 大勢 投 関西国際大
22年 浅野翔吾 外 高松商
23年 西舘勇陽 投 中大
24年 石塚裕惺 内 花咲徳栄