巨人は22日、東京・大手町の球団事務所で阿部慎之助監督も入ってスカウト会議を開き、23日のドラフトで鷺宮製作所の竹丸和幸投手を1位指名すると決めて公表した。即戦力の左投手。

会議後に取材に応じた榑松伸介スカウト部ディレクターが明言した。

 竹丸の1位決定の理由については「今年の補強ポイントというところで。左の先発ローテーションを担える素材というところで、左投手の中では竹丸投手を1番に評価させていただいたので。阿部監督、吉村本部長と話し合った結果、竹丸投手に決まりました」と説明した。

 今季の左投手は井上が4勝8敗、横川が2勝0敗、森田が3勝4敗、又木が0勝1敗。開幕ローテ入りした石川は途中からリリーフに専念し、6勝1敗だったグリフィンはメジャー移籍して退団の可能性が浮上して左の先発補強が課題となっていた。

 21日までに広島が創価大の立石正広内野手、西武が明大の小島大河捕手の1位指名を公表している。

 榑松ディレクターは「単独がいいなとは思いますけどもちろん。競合しても竹丸投手というところで。先発タイプで長いイニング投げられますし、フォームのバランスも良いですし、非常に力のある投手ということで」とコメントした。

 ◆竹丸 和幸(たけまる・かずゆき)2002年2月26日、広島市生まれ。23歳。

崇徳では2年秋に初めてベンチ入り。3年夏は背番号10で県大会4回戦の広島国際学院戦に先発し、4回1失点も1―3で敗退。城西大では2年春に2部リーグデビュー。4年秋に1部に昇格して3勝1敗、防御率1・52(リーグ2位)。179センチ、73キロ。左投左打。

編集部おすすめ