卓球の世界ツアー、スターコンテンダー・ロンドン大会は23日に本戦が始まる。女子でシングルスの世界ランク日本勢トップ7位の張本美和(木下グループ)は3種目に出場し、女子ダブルスでは同11位でカットマンの橋本帆乃香(デンソー)との珍しいペアで臨む。

 ダブルス種目が復活する28年ロサンゼルス五輪を見据え、さまざまなペアリングを試している中で、5月の世界卓球個人戦後から組んできた大藤沙月(ミキハウス)が出場しないこともあり、中沢鋭監督から「組んでみないか?」と提案があった。「橋本選手も『いいよ』と言って下さったので、じゃあお試しで組んでみようと。結果にこだわり過ぎず、楽しくやれたらいい」と前向きに話した。

 5月の世界卓球個人戦では木原美悠と組んで銅メダルを獲得し、大藤とも世界ツアーで4連勝と女子ダブルスの実績を重ねてきた張本。現代のトップ選手に多い右シェーク攻撃型で、守備型のカット主戦型とのペアでは、カットマンの返球を強打してきた球に対応する高い技術が求められ、難しいとされる。「迷惑をかけないか不安はある」。ただ、小学4年時に全日本選手権カデットの部でカット主戦型の赤川瑞姫と組んで優勝した経験から「(当時は)とにかくブロックしていた。カットマンの選手と組むのは久しぶりだけど、頭の中でイメージはある」と苦手意識はなさそうだ。

 新相方となる右シェークカット主戦型の橋本は、佐藤瞳とのカットマン同士のペアで19年世界卓球個人戦銅メダルなど活躍してきた。混合ダブルスでもカット主戦型の英田理志と組んで世界ツアーを制覇している。トップ選手に多い攻撃型の選手とのペアでどのような効果を生み出すか。

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