アメリカンフットボール▽関西学生1部第6節 立命大―関大(26日・たけびしスタジアム京都)

 関大は22日、立命大との無敗対決へ向けて、大阪・吹田市内の関大グラウンドで公開練習を行った。

 17―17と引き分けた前節・関学大戦(13日・たけびし)で2度のQBサックを見せた副将でDLの生悦住(いけずみ)勝也(4年)=関大第一=は、強力な立命大のランプレーに対し、猛タックルを宣言。

「足かいて、低く入って、というのが僕の強み。自分がラインを止める」と意気込んだ。

 生悦住は進路に、お笑い芸人を志望。「人に笑ってもらうことが好き」。いずれもM―1で優勝した2016年の銀シャリ、20年のマヂカルラブリーのネタに感激し、卒業後はNSC(吉本総合芸能学院)に入る予定。猛反対する家族を説得するために中、高の国語の教員免許も取得したが、意思は変わらない。関大アメフト部の3学年先輩でお笑いタレントの草場右ガード(草場慎之介)に業界の話を聞いたりして、思いは募るばかりだ。

 この日の会見でも終始ニコニコ。「お笑いでは、発想で勝負したい。日頃抱えているモヤモヤとか。たとえば、黒と黄色のナンバープレートの車を10台見つけたら幸せになれると言われるけど、なんで?とか。あれって、タクシーで見つけた場合はリセットなんですよね―」などと、しゃべり続け、会見場の報道陣を笑わせた。

 まずは目前の立命大戦。勝てば2009年以来の無敗Vも見えてくる。「自分が相手のランを止める。低く速く強く」と生悦住。RB山崎紀之主将(4年)=箕面=も「生悦住は面白いだけじゃない。頼りになる男です」と好タックルに期待を寄せた。関大第一から始めたアメフトも今季がラストシーズンとなる“芸人の卵”。「やり切ります」とリーグVと学生日本一を成し遂げて、次のステージへ進む。

 関西学生1部リーグは現在、第5節を終えて、立命大が5勝で首位。関大と関学大が4勝1分けで追う。上位3チームが全日本大学選手権に出場する。

編集部おすすめ