J1の京都は22日、京都・城陽市内で約1時間半練習を行った。4試合を残して現在3位。

25日には、ホームで勝ち点5差で追う首位・鹿島との一戦が控える。曺貴裁(チョウ・キジェ)監督は「隙を与えない戦いをしていかないといけない」と意気込んだ。

 19日の湘南戦(レモンS)では先制を許し、DF鈴木義宜が退場処分となるなど苦しい展開が続いた。それでも0―1の後半アディショナルタイム、DF須貝英大のヘッドで同点に追いついて勝ち点1を得た。次節は鹿島との直接対決。京都としては、4月の前半戦(メルスタ)で0―2と先制されてから逆転し、4―3で白星を挙げている。優勝に向けてどうしても勝ち点3を積み上げたい京都に対し、鹿島からみれば引き分けでも優勝へ前進する見方もあるが「あの思いをした鹿島アントラーズの選手やスタッフがそんな腰の引けたことを最初から言って入るとは思わない。どっちかに決着が着く試合にはなると思っている」と、真っ向から殴り合う展開を予想した。

 待たれるのはリーグ2位の16得点を挙げているFWラファエルエリアス、主将のMF福岡慎平らの復帰だ。この日は別メニューで調整し、動きを確認。指揮官は「間に合うような準備はしてくれていますし、そこをどう使っていくかは我々とコーチングスタッフと選手とのやり取りの中で決まってくる。今ある最強のチームで臨むことは間違いない。

彼らの力も借りながらやっていきたい」と、負傷中の選手も含めた総力戦を示唆した。

 鹿島の直近の2試合はいずれも0―0。神戸戦に関しては押し込まれる時間帯も目立った。それでも指揮官は「神戸戦でもかなり押された展開にはなっていましたけど、結果0―0で引き分けているので。やはり雨が降ろうが、風が吹こうが勝ち点を取って帰っていくという鹿島の伝統の強さが今年はあると思っている」と、リスペクトも込めて警戒。戦術はもちろん「当日どんなことを感じるかということも予想しながら組み立てていかなきゃいけない」と、野性味全開で戦う。

編集部おすすめ