◇体操 世界選手権 第4日(22日、ジャカルタ)

 男子個人総合の決勝が行われ、昨夏のパリ五輪で3冠を達成した岡慎之助(徳洲会)は、6種目合計81・797点で5位にとどまった。東京五輪同種目の金メダリストの橋本大輝(日本生命・セントラルスポーツ)が優勝し、内村航平以来、史上2人目の3連覇を果たした。

 5種目目の床運動で悪夢が待っていた。岡は4種目目の鉄棒が終わった時点で暫定トップだったが、中盤で尻もちをつくミスが出てまさかの11・866点。ここで優勝争いから脱落し、五輪に続く金メダルを逃した。

 それでも開幕前に発熱し、予選では腰を負傷し、12位。不安視されるなかだったが、最初の種目のつり輪で14・066点の高得点でペースをつかみ、3種目目の平行棒で流れるような演技で着地を決め14・666点をたたきだして上位をうかがった。4種目目の鉄棒も離れ技を次々と決めて14・400点。五輪王者としての意地は十分、みせられた。悔しさを糧に再び頂点を奪い返してみせる。

編集部おすすめ