◆ACL2▽グループリーグ第3節 G大阪3―1ナムディン(22日・パナソニックスタジアム吹田)

 J1のG大阪がベトナム1部のナムディンを下し、開幕3連勝とした。MF美藤倫はフル出場し、先制点をマークした。

 前半16分、MF安部柊斗とジェバリのパス交換からFW山下諒也が抜け出し、ダイレクトでクロスを上げた。ゴール前に走り込んでいた美藤が滑り込みながら左足を合わせると、ゴールに吸い込まれて先制に成功。後半にも2点追加し、3得点快勝した。

 試合後、美藤は先制の場面を振り返り「あそこに飛び込んでいけるのが自分の持ち味。それが出て先制点をもたらせたので良かった」と、納得の表情を浮かべた。18日・柏戦(0●5、パナスタ)での黒星から中3日。チーム全員で奪った勝利を誇りながら、個人的にも「自分としてはチャンス。絶対に結果を残してやろうと思っていたので、まず1点取れたのは良かった」と、胸を張った。

 5日の鹿島戦(0△0、メルスタ)で、チームはACL2の過密日程もあり3バックを採用した。自身も後半15分から出場。ほとんど急造のシステムではあったが、首位相手に好ゲームを演じた。鹿島のDF濃野公人とは関学大時代の同期で「選抜とか1年生からカテゴリーも一緒。

仲が良かったですね」と話す間柄だ。濃野は、1年目からベストイレブンを獲得するなど「プロに入ってから濃野の方が注目されて、今も確立された立ち位置がある。刺激は感じる」と明かす存在でもある。それでも「焦りとかはなくて、自分のやれることを一個一個やっていっているので、最終的にどうなっているかはすごい自分も楽しみ」。プロ2年目の今季、負傷もあったがリーグ戦初得点も記録するなど「できることが増えてきている感覚」、「サッカーが楽しいと思える瞬間が多い」と実感している積み上げは、前向きな言葉にも表れている。

 この日も、得点のみならず攻守にわたって多くの場面に顔を出し続けた。「できたことも多かったですけど、課題が見つかった。まだまだです」と美藤。どこまでも成長していく。

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