J1首位の鹿島は、上位対決となる3位京都との第35節(25日・サンガS)に向け、非公開で調整を続けている。

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 京都との前回対戦は、悔しさにまみれる結果となった。

 4月6日に行われた第9節のホームゲームは、前半に幸先良く2点を先行。しかし後半に3得点を食らい、同アディショナルタイムに3―3に追いついたものの、最後は再び突き放された。FWラファエルエリアスに3ゴールを浴び、Jリーグ記録を更新中だったホームで2季ぶりの黒星を喫した。

 鬼木達監督は「(前回対戦時の話を)自分はしないタイプだが、やっぱり非常に悔しい敗戦をホームでしている」と振り返り「その借りをしっかり返さなきゃと思っている」とキッパリ。「サポーターと一緒に(敵地に)乗り込んでいきたい、今はそういう思いです」と力を込めた。

 エリアスは9月下旬の出場を最後に戦列を離れているが、同じく離脱中の主軸MF福岡慎平とともに、鹿島戦での復帰も目されている。ホームで“トラウマ級”のインパクトを残されたエリアスへの対応についても「自分たちからアグレッシブにいく、戦いにいく、そういったものが非常に重要」と見据えた。

 チームは10月に入って以降、2戦連続のスコアレスドローと足踏みが続く。2位柏とは勝ち点3差、3位京都、4位神戸とは同5差でラスト4試合。指揮官は「ここから4つ勝たないと優勝はないと思っている。(選手には)気持ちを前面に出していこうと伝えています」とうなずいた。

 ◆第9節京都戦(3●4) 前半30分までにFWレオセアラが2ゴールを挙げ、2―0で後半へ。

同16分に京都FW奥川に1点を返されると、選手交代でギアを上げた京都が攻勢を強め、同35分、37分にエリアスが2得点を挙げて逆転。鹿島は同47分にFW師岡が起死回生の同点ゴールを決め、試合はドロー決着かと思われたが、同51分にエリアスが鮮やかに決勝点を沈めた。

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