J1柏は23日、柏市内で次節の横浜FC戦(25日・三協F柏)へ向けた調整を非公開で行った。今季リーグ最多の16試合のクリーンシート数(無失点試合)を誇る守護神のGK小島亨介は「個で特長のある選手がいる。

前線にも1人で打開できるような体の大きい選手が何人かいる。それにロングスローや、キックの精度が高い選手も。やるサッカーに一貫性はありつつ、そこにプラスして人の特長によって色々なバリエーションがある。一貫性があるからといって同じ対応をしていると隙を突かれてしまうので、その都度で対応を変えるのが大事かなと思います」と次戦を見据えた。

 横浜FCは前節を終えた段階で残留圏内の横浜FMと勝ち点2差の18位。新潟で昨季残留争いを経験した小島は「特別硬くなっているかというと、そうでもなかった」としつつも「ただ、日々感じるプレッシャーはあった。ふと考えるときも、サッカーのことを考えることが多かったですし、少しプレッシャーがあるような状況で過ごしていた感じはありますね」と回想。プレッシャーをばねに、全力で勝ち点を取りに来ることが予想される。

 横浜FCはDF細井響がシーズン終盤に存在感を見せている。新潟医療福祉大に在学中の21歳は、第29節の町田戦から先発に定着すると、6試合連続でフル出場中。特に猛威を振るっているのはロングスローで、低弾道ながら長い距離まで放たれるスローはチームの武器になっている。9月28日の湘南戦(1〇0)では自身のロングスローからのこぼれ球を自らゴールを決めたこともあった。

 小島はロングスローの対応の難しさについて「コーナーやフリーキックの配置と少し変わります。あとは軌道。キックであれば下に置いているボールなので下から上になるが、最初から上からの軌道で始まる。下から蹴るボールと違って伸びるか伸びないかが風とかでも結構影響しやすい」と説明する。

 他にも、普通のセットプレー時よりも密集すること、ボールのはじき方とはじいた後の対応もポイントに挙げると「変に自分から先に仕掛けず、動かないのが大事。我慢して、しっかりと見極めて、出る、出ないの判断を正確にやりたい。ただ、受けたこと無いような軌道やスピード感だと思うので、1個目は色々なことに注意しながら意識してやろうと思います」と腕をまくった。

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