阪神の先発投手陣が23日、煙幕調整を行った。甲子園で行われた投手指名練習には日本シリーズ(S)で先発が見込まれる村上、才木、高橋、デュプランティエ、大竹の5人が参加。

CS終了後は普段以上に先発陣の調整をぼかしている中、この日も“球児のカーテン”をしいた。キャッチボール後、一斉に報道陣が見ることができないブルペンへ。約30分後に再びグラウンドへ姿を現したが、ランメニューを終えると言葉少なで引き揚げた。

 練習の一部を報道陣に非公開とした形。日本S開催要項には「全試合で予告先発を採用する」と明記されているが、首脳陣は直前まで情報を統制したい考えだ。25日の初戦の先発が有力視される村上は、ブルペンでの練習内容を問われると「サイン確認であったり…」と多くを語らず。登板2日前のブルペン調整を行ったとみられるが、安藤投手チーフコーチは「ノーコメントで」と繰り返した。

 本隊は福岡入り。シーズン中は登板予定のない先発投手は残留していたが、5人全員が遠征に帯同する。村上は「チームは福岡に行きますけど、しっかり応援したいなと思います」と他人行儀に話した。敵地で始まる頂上決戦。2年ぶりの日本一をつかみ取るため、すべてを徹底する。

(直川 響)

編集部おすすめ