◇体操 世界選手権 第5日(23日、ジャカルタ)

 女子の個人総合が行われ、6年ぶりに出場した五輪2大会出場の杉原愛子(TRyAS)は、4種目合計53・132の7位にとどまり、18年ドーハ大会で銀メダルを獲得した村上茉愛以来のメダルに届かなかった。パリ五輪代表の岸里奈(戸田市SC)は合計53・232点の6位。

ロシア出身で中立選手(AIN)として参加する21年大会を制したアンゲリナ・メルニコワが金メダルを獲得した。

 杉原は全4種目を演技するのは6位に入賞した17年以来で、予選2位でメダル獲得も期待された決勝。最初の跳馬は13・900とまとめたが、続く段違い平行棒は12・200と得点を伸ばせず、平均台でも13・366。得意の床運動では13・666点。自身初のメダルは逃した。

 22年に第一線を退き、指導者や審判、リポーターなどを経験して23年に再び一線に戻ってきた。外から体操を見つめたことで競技の楽しさを再確認。床運動では競技人生を描く壮大な演技構成で挑んだものの、上位からは離された。

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