ドジャース佐々木朗希投手(23)が敵地でのブルージェイズとのワールドシリーズ第1戦前日の23日(日本時間24日)、カナダ・トロントのロジャーズセンターで行われた公式会見に出席した。

 佐々木は昨オフ、20球団以上が参加した“争奪戦”で最終候補にパドレス、ブルージェイズ、ドジャースの3球団に絞り、現地や各球団を視察し、最終決定した経緯があり、トロントは“因縁の地”ともいえる。

米メディアからは質問が飛び交い、佐々木は「入団会見の時にも言いましたが、色々あるんですけど、もちろんフロントの考え方だったり、僕個人に対する評価だったり、色々本当にどちらも素晴らしい評価をいただいた。(表現するのは)ちょっと難しいですね」。トロントに戻ってきた気持ちについて問われると、「寒いなと思いました(笑)」と報道陣の笑いを誘った。

 今季ドジャースに加入した朗希は、開幕ローテ入りを果たしたが、右肘インピンジメント症候群で5月に離脱。マイナーで実戦復帰したのは8月だった。その後もなかなか状態が上がらず、救援陣が不安定なチーム事情もあって9月途中にリリーフへ転向。メジャーでは2試合にリリーフ登板しただけで、ポストシーズンに突入した。

 ポストシーズンでは周囲の期待を上回る投球で、ブルペン陣の救世主となった。フィリーズとの地区シリーズでは第1、2戦目に2試合連続でセーブをマーク。突破のかかった第4戦では8回から登板して3回36球で無安打無失点のパーフェクトに抑えてチームのサヨナラ勝ちにつなげた。

 ブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズでは、第1戦で1点を失って降板したが、第3戦で2点差を締めくくってセーブを挙げ、初の2日連続登板となった第4戦でも4点差を守って試合を締めくくり、リーグ優勝を決めた。

 ここまでポストシーズンでは7試合に登板し、3セーブ、1ホールド。

8イニングを投げて6三振を奪い、防御率は1・13をマークしている。

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