ドジャース佐々木朗希投手(23)が敵地でのブルージェイズとのワールドシリーズ第1戦前日の23日(日本時間24日)、カナダ・トロントのロジャーズセンターで行われた公式会見に出席した。今季限りで退任した吉井監督にも言及し、PSは守護神として活躍する右腕は「自分のパフォーマンスをしっかり出して活躍することが1番だと思うので、本当にそこに集中して、やるだけかなと思います」と、恩返しを誓った。

 吉井氏は19年に投手コーチでロッテに復帰してから、同年ドラフト1位の剛腕・佐々木を見守ってきた。現役時代、32歳で海を渡り、98年からメッツなど3球団を渡り歩いたメジャーリーガーの先輩。佐々木が3月19日に東京ドームで行われたカブスとの東京シリーズ第2戦でメジャーデビューを果たした際には「これからキツイこともあるとは思いますけど、それ以上に楽しい事がたくさん待っていると思います。すべてを楽しみながら頑張って欲しいと思います。陰ながらこっそりと応援しています」と、佐々木に優しくエールを送っていた。

 今季ドジャースに加入した佐々木は、開幕ローテ入りを果たしたが、右肘インピンジメント症候群で5月に離脱。マイナーで実戦復帰したのは8月だった。その後もなかなか状態が上がらず、救援陣が不安定なチーム事情もあって9月途中にリリーフへ転向。メジャーでは2試合にリリーフ登板しただけで、ポストシーズンに突入した。

 ポストシーズンでは周囲の期待を上回る投球で、ブルペン陣の救世主となった。フィリーズとの地区シリーズでは第1、2戦目に2試合連続でセーブをマーク。突破のかかった第4戦では8回から登板して3回36球で無安打無失点のパーフェクトに抑えてチームのサヨナラ勝ちにつなげた。

 ブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズでは、第1戦で1点を失って降板したが、第3戦で2点差を締めくくってセーブを挙げ、初の2日連続登板となった第4戦でも4点差を守って試合を締めくくり、リーグ優勝を決めた。ポストシーズンでは7試合に登板し、3セーブ、1ホールド。8イニングを投げて6三振を奪い、防御率は1・13をマークしている。

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