ドジャース大谷翔平投手(31)が敵地でのブルージェイズとのワールドシリーズ第1戦前日の23日(日本時間24日)、カナダ・トロントのロジャーズセンターで行われた全体練習に参加し、フリー打撃を行った。33スイング中14本のサク越えを放ち、右中間へ最長で推定飛距離150メートルの特大弾もあった。

 大谷はシーズン中にグラウンドで打撃練習をすることは異例。今季は2月のキャンプ中に1度行ったのみだった。だが、フィリーズとの地区シリーズからナ・リーグ優勝決定シリーズ第2戦までは6試合で25打数2安打の打率8分とブレーキ。すると、第2、3戦の間の休養日だった15日(同16日)の練習日に開幕後初めてフリー打撃を行い、32スイングで14本が柵越えで、推定飛距離150メートル弾などを放った。

 すると翌日の第3戦の1打席目に右翼へ三塁打を放つと、2日後の第4戦では圧巻の1試合3本塁打。この日の練習前には「今日もやる予定。外(グラウンド)でしか確認できないようなことをしっかり。あまりシーズン中は必要なかったですけど、試合も少ないのでそういう所を確認したいと思います」と口にしていた。

 6月に投手復帰した今季は、本塁打王こそ逃したが自己最多の55本塁打。ポストシーズンではワイルドカードシリーズ第1戦の本拠地・レッズ戦で2本塁打を放って好スタートを切った。フィリーズとの地区シリーズでは第1戦に先発してポストシーズン初登板ながら6回3失点で勝利投手。打者としてはシリーズを通して苦しんだが、存在感を見せた。

 ブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズでもなかなか打撃の状態は上向かなかったが、先発した第4戦で投げては7回途中2安打無失点10奪三振、打っても初回先頭弾を放つなど3本塁打という投打で圧巻の活躍を見せて、4連勝突破に貢献した。

 ポストシーズンではここまで投手としては2試合に登板して2勝無敗、防御率2・25。12イニングを投げて19三振を奪っている。打者としては全10試合にフル出場し、41打数9安打の打率2割2分ながら、5本塁打、9打点をマークしている。投手としては第4戦の先発が予想されている。

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