バレーボール ▼イタリア1部リーグ(セリエA)第1節 ペルージャ 3(22―25、25―16、25―23、25―19)1 モンツァ(21日、イタリア・モンツァ)

 昨季プレーオフ3位のペルージャは敵地でモンツァをセットカウント3―1で下し、開幕白星発進を切った。ペルージャ2季目で男子日本代表主将の石川祐希は全セットで先発し、ブロック1得点を含むチーム2位の18得点と躍動。

右脚を気にしながらセメニウクと交代した第4セット(S)途中までに、アタック決定率は77%と安定した。第2節では、26日のルーベ戦でホーム初戦を迎える。

 石川は24日までにマネジメント会社を通じ「まず、ペルージャ2シーズン目の開幕戦を3―1の勝利で終えることができて良かったと思っています。僕自身のプレーも非常に良かったと思いますし、決定率も非常に高い数字を残すことができたので、個人的には良いプレーが多かったと思っています。3セット目、4セット目と足が攣(つ)ってしまって、途中で交代することになってしまったので、しっかりと最後までコートに立てるように、また、シーズンも長いので、コンディションの調整もしっかりしていきたいと思います。今シーズンも長くタフなシーズンになると思いますが、たくさんの人に応援してもらえるようなシーズンにしたいと思います」とコメントした。

 ペルージャ2季目の石川が成長した姿を示した。第1Sの1―2で後ろからの二段トスをレフトから難なく決めきると、8―12では石川らしいレフトからクロスに決めきった。0―1の第2Sの8―2では、昨季はセッター・ジャンネリとのコンビで苦しんだ後衛中央からのアタックも鋭く決めた。

 2―1の第4S序盤は圧巻の“ユーキタイム”。レフトからのスパイクでチームのこのセット初得点を挙げると、コートを支配した5―5では相手の意表をつく絶妙なロールショットだ。7―7では体勢を崩されながらもサーブレシーブし、レフトから相手の動きを見ながら軟打で間に落とした。

しかしこのプレーの直後に右脚を抑え、顔をしかめながらセメニウクと交代した。

 日本でサントリーとの2連戦で2連勝して臨んだイタリア11季目のシーズン。初戦からセッター・ジャンネリとのコンビも良く、アタックは22本のうち17本を決めて、決定率は77%と高い数字をマーク。昨季課題にあがったサーブレシーブでも仕事を果たした。「スーパーコッパ、コッパイタリア、世界クラブ選手権、(セリエAの)プレーオフ、チャンピオンズリーグとあるので、5つ全部制覇できれば」と意気込んでいた石川が、強豪チームで存在感を示していく。

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