東都大学野球秋季リーグ戦第5週第3日▽東洋大2―0中大(24日・神宮)

 巨人にドラフト4位で指名された中大・皆川岳飛外野手が24日、東都大学リーグの東洋大戦で2安打を放ち、史上25人目の同リーグ通算100安打を達成した。

 「1番・右翼」でスタメン出場。

まずは初回先頭で右中間フェンス直撃の二塁打を放った。5回2死では投手強襲の内野安打。マルチ安打をマークし、通算安打数は100本に到達した。「最後の試合に勝って終わりたいという気持ちで入って、自分の100安打という記録もあったんですけど、勝って終わりたかったと率直に思います。その中でも100安打達成できたことは今後の野球人生につながる第一歩かな」と目を潤ませながら振り返った。

 指名翌日の、大学ラストゲームで節目の一打。注目が高まる中でプレッシャーに打ち勝った。「プロに入ってからも打率や本数記録などに迫られながら試合をすることは多いと思うので、こういう大学の試合で簡単に決めていこうと思っていた。自分の実力だけでは達成できなかったですし、みんながつないでくれたり、監督がここまで出させてくれたことで100安打という記録に達成できたので感謝したいです」。打率4割4分7厘を残す圧巻の成績で最後のシーズンを締めた。

 皆川は身長182センチ、体重88キロの左打者。広角に鋭い打球を打ち分ける打撃に加えて、強肩や走力も兼ね備えている。

目標に掲げるのは1年目からのレギュラー奪取。「巨人さんにとってもらって、ここがゴールではなくてスタートだと思って、一から鍛え直していきたい」と新たな舞台での飛躍を期した。

 ◆皆川 岳飛(みなかわ・がくと)2003年4月30日、群馬・館林市生まれ。22歳。前橋育英では3年夏に甲子園出場。東都大学リーグの中大では1年春からベンチ入りし、外野手のベストナインを3度獲得。182センチ、88キロ。右投左打。

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