3球団競合の末、阪神からドラフト1位指名を受けた創価大・立石正広内野手(21)が24日、「本当に負けられない」と大学日本一を置き土産にプロの世界へ羽ばたくことを誓った。

 運命の日から一夜明け、東京・八王子市内の同校で指名あいさつを受けたアマ球界NO1スラッガー。

吉野スカウトから藤川監督のサイン入りのドラフト会場入場証を受け取り、「飛距離もそうだが、打球のインパクトの音とか小さいことを評価していただいてうれしかった」と表情が緩んだ。

 有終の美を飾る。明治神宮大会の出場権をかけた関東地区大学選手権が11月2日に開幕する。「今まではどこに行ってもちょっと(ドラフトを)意識した部分があった」と落ち着かない日々を過ごしたが、一段落。創価大は開幕戦で千葉経大と対戦予定だ。昨年は神宮大会決勝で青学大に敗れ、あと一歩で涙をのんだだけに、「この先のイメージも決まって、吹っ切れてやりやすい部分もあるので爆発させたい。チームとしても去年の借りを返せるように」と熱が入る。

 走攻守3拍子そろった期待の星。「まずは1軍戦出場を。毎年打撃タイトルに絡めるのが一番いいと思うので、そういう選手を目指して頑張りたい」と思いをはせた。(大中 彩未)

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