俳優の三浦貴大が24日、都内で主演映画「やがて海になる」(沖正人監督)の初日舞台あいさつに登場した。

 今作の舞台は広島・江田島市。

父の突然死からうだつの上がらない主人公・修司(三浦)と東京で映画監督をしている幼なじみ・和也(武田航平)。そして、2人が学生時代に思いを寄せていた幸恵(咲妃みゆ)の3人の思いが複雑に交錯する様子が描かれている。

 撮影場所となった江田島市は沖監督の地元。「地元で撮れて感無量です。これまで何作か映画を撮ってきて、地元で撮ろうと思ったのは初めて。気恥ずかしさとか葛藤もあったんですけど、本当に撮れて良かった」と目を細めた。

 今作で“ダメ人間”を演じた三浦は「この役について考えるのも楽しかったですし、幼なじみとはどう関わっていくんだろうとか、考えるのが面白くて。僕がこの仕事を見つけていなかったら、修司みたいな人間になっていただろうなっていうのがあるので、役をやれて自分の内面をもう一度見つめ直したような気分でした」と撮影を振り返った。最後は「この映画は沖監督の人柄が全面に出た優しい映画になっていると思います。僕も思い出に残っていますし、俳優人生で宝物のような作品になりました」と笑顔で語った。

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