◆米大リーグ ワールドシリーズ第1戦 ブルージェイズ―ドジャース(24日、カナダ・オンタリオ州トロント=ロジャーズセンター)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が24日(日本時間25日)、ワールドシリーズ第1戦の敵地・ブルージェイズ戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、プレーボール直後の1回表先頭の1打席目は、大ブーイングを浴びる中打席に入り、空振り三振を喫した。

 ブルージェイズの先発は22歳新人右腕のトレイ・イエサベージ投手。

9月15日(同16日)にメジャーデビューしたばかりで、レギュラーシーズン、ポストシーズンで各3試合しか登板がない新星だ。大谷は初対戦へ「投げ方を含めて独特ではある。それをどういう風に自分の中で見えるのかなと言うのが一番」と警戒し、イエサベージも大谷との対戦を「彼はスベシャルプレーヤーだ。彼は投打両方でダメージを与えることができる」と心待ちにしていた。

 大谷は前日23日(同24日)の第1戦の1打席目へ「全部の打席が大事ですし、まずは先制点が大きな流れの一つにはなるのかなと思う。そういう意味では先頭バッターでおそらく行くと思うので、そこが一番。まずは出塁することが一番。その後のムーキー(ベッツ)につなぐということが、一番流れを作る上で大事かなと思う」と意気込んでいた。

 大谷は地区シリーズのフィリーズ戦以降打撃の調子を落としていたが、17日(同18日)のナ・リーグ優勝決定シリーズ第4戦、本拠地・ブルワーズ戦で3本塁打と圧巻の活躍。前日23日(同24日)の全体練習ではフリー打撃を行い、推定飛距離150メートルの特大弾を5階席に運ぶなど、調子は上向いていた。

 昨季もヤンキースを4勝1敗で破ってワールドチャンピオンをつかんだが、第2戦で左肩を脱臼した影響で第3戦以降は強行出場となった大谷。本来の力を出せなかったとあって球団初の2年連続ワールドシリーズ制覇へ「本当の意味ですべてを味わったわけではないので、そこも含めて今年また新たな経験。

楽しみにしている」と意気込んでいた。

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