バレーボール大同生命SVリーグ男子 第1節 大阪B 3―1 サントリー(24日、兵庫・ジーライオンアリーナ神戸)

 昨季レギュラーシーズン1位の大阪Bがチケット完売9133人超のホームで昨季王者のサントリーにセットカウント3―1で逆転勝ちした。

 25歳の若さで新主将に就任した西田有志は、チーム2位の15得点で勝利に貢献し「主将として初めてのシーズンで戦って勝てたことは非常にうれしい。

チームとして苦しい場面もあった中で、全員が向き合いながら戦った結果。僕らのバレースタイルは今季、これだと思うので、よりいい質を出せるようにしたい」と少し重圧から解き放たれ、安堵(ど)の表情を見せた。

 今オフは、18歳で日本代表に初選出されて以来、初めて代表活動を一時休養し、個人のレベルアップに集中する決断をした。そのためこの日、最上段までびっしり埋まった超満員のアリーナで試合をするのは、4月の昨季プレーオフ以来。「ブルテ!」コールの光景に込み上げる思いがあった。「半年ぶりにこれだけ多くの方の前でプレーして、少し緊張する部分はありましたが、この感覚は忘れちゃいけないなと思いました」と感謝を込めた。

 21年東京、24年パリ五輪連覇のフランス代表で、新加入したセッターのアントワーヌ・ブリザールとの連携面でも、高みを目指す。「僕は試合前から足がつっていて、大したパフォーマンスが出せなかったので、アントワーヌには申し訳なかった。でもアントワーヌも3、4セット目ぐらいからつっていたので、2人して『何してやんの?』と言いながら」と苦笑いしつつ、15得点でけん引。世界屈指の司令塔とのコンビで更なる成長へ視線を上げた。

 昨季はレギュラーシーズンを1位で走りながら、プレーオフでは準決勝で敗れ、悔しさを味わった。25日にも昨季王者・サントリーと同会場で激突する。

目標の頂点へ、新主将を中心に全員で戦っていく。

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