◆プロボクシング▽日本バンタム級王座決定10回戦 梅津奨利(TKO 4回1分54秒)大橋哲朗(25日・エディオンアリーナ大阪第2競技場)

 空位の王座を争い、同級2位の梅津奨利(三谷大和スポーツ)が、同級1位の大橋哲朗(真正)を破って新王者となった。三谷大和スポーツジム(千葉県八千代市)は2002年のジムオープンから苦節23年、初めて王者を輩出した。

 右構えの梅津とサウスポーの大橋の一戦は序盤から一進一退。突然の決着は4回。梅津が右ストレートを大橋の顔面にクリーンヒットさせると、ぐらついた相手をロープ際に追い詰めて一気にラッシュ。連打を浴びた大橋がたまらずダウンしたところで、ダメージを重くみたレフェリーがカウントせず試合をストップした。

 タイトル初挑戦初奪取に成功し、ベルトを巻いた27歳の梅津は「プロデビューから5年、長かった。ここだと思って一気に連打しました。ジム初の王者になりました」と歓喜。元東洋太平洋スーパーフェザー級王者の三谷大和会長も「よくやってくれました。ジムはここから、2度目のスタートです」と感慨深げだ。来春に初防衛戦が待つ梅津は「きょうのように前に出るボクシングで倒しにいきます」と日本のベルトを守るだけでなく、東洋太平洋そして世界へと、さらなる高みを目指す。

 通算成績は、梅津が13勝(9KO)1敗2分け、大橋が14勝(4KO)5敗1分け。

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