巨人・大城卓三捕手(32)が25日、ポスト“オカチョー”時代となる来季への決意を示した。長野が引退し、岡本はポスティングシステムでメジャーに挑戦するという激動の今オフ。

選手会長はチームの軸を担ってきた2人への感謝を語った上で「みんながチャンス」と表情を引き締めた。

 14日に長野の引退が発表。同日の会見で締めのあいさつを“ムチャブリ”された弟分は「最年長としてスタメンじゃないときでも一番、ベンチで声を出してくれていた。みんなから慕われる先輩でした」とナインの思いを代弁した。精神的支柱だった背番号7が不在となる来季は「何とか頑張りたい」と、リーダー役の一人として支える構えだ。

 メジャー挑戦の岡本には「最高峰のところでやる和真のプレーも見てみたいですし、本当に応援したい」。大城がルーキーだった18年から8年で計247本塁打を放った主砲。V奪回へ大黒柱を欠く船出となるが「チームにとってもね、みんながチャンスなので。全員でカバーできるように」と、ピンチをナインが成長するチャンスと捉える。

 一塁を守れる自身にとっても、今季プロ最少の56試合に終わった出場機会を広げる転機になる可能性がある。世代交代の過渡期を迎えている巨人を、グラウンド内外で支える覚悟はできている。(内田 拓希)

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