今年2月に活動休止したロックバンド・フジファブリックのボーカル&ギター・山内総一郎が44歳の誕生日を迎えた25日、東京・世田谷区の昭和女子大人見記念講堂でバースデーライブ「OCTOBER SONGS」を行った。大手芸能事務所「エイベックス」のレコードレーベルcutting edgeからソロメジャーデビュー後、初めてのライブとなった。

 ライブは初披露の新曲「ぶらんにゅーでい」で幕を開けた。両手で「4」の数字を作って近づけると「44、まさに幸せです。し(4)合わせ。今、もう幸せな時間を送らせてもらっています」とファンに感謝。「生まれ直すような気持ちで、ここに立たせてもらっている。今日しかない新しい夜を心から楽しみましょう」と呼びかけた。

 ステージでは22日にリリースした「GOOD FELLOWS」、テレビ東京系「晩酌の流儀4~秋冬編~」のオープニングテーマ「人間だし」など新曲13曲を含む全17曲を披露。誕生日にちなんで「人生を振り返った時に、色々な音楽に影響されていったな。義務教育が終わるくらいまでで、とても影響受けた音楽をカバーメドレーにしたらどうかな」と「さよなら人類」(たま)、「バンザイ」(ウルフルズ)などをカバーした。国民的アニメ「ちびまる子ちゃん」の主題歌「おどるポンポコリン」の演奏時は場内から笑いが起こったが、山内は「長年、愛される曲はすごい。これから(自分の)曲を覚えて口ずさんでもらえるように頑張りたい」と力強く意気込んだ。

 同所でのソロライブは約5年ぶり。

グループへの率直な思いも吐露しながら、当時の楽曲を聞きながら初心に戻った。「楽曲とか、声とか、楽器の音とか、鳴っている音の力強さとか、込められた音楽の美しさを改めて認識した」。曲を演奏する毎に「楽しんじゃってま~す。ちょっとやばい方向行きそうですね。大丈夫かなと思ってるんですけど」と興奮冷めやらぬ様子で「ライブ最高ですね。本当に生きてきてよかったなと思います。続けて音楽を続けてこられてよかったなと思います」とバンドメンバー、ファン、スタッフに思いを伝えた。

 アンコールの前には、来年4月にライブ(4、5日 東京・恵比寿ガーデンホール、24日 大阪・なんばHatch)を行うことを発表。発表後には自らバースデーソングを歌唱し、ケーキを迎え入れていた。

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