城西大31年連続 32度目

 前回、20年ぶりの表彰台となる3位と復活を遂げ、新チームが立てた目標は2000年以来25年ぶりの「日本一」だ。主将の金子陽向(ひなた、4年)は「4年間の中で一番期待してほしい、と胸を張って言える」と決然と話す。

 2年から主将を務める金子はチームの精神的支柱。リーダーシップとスマイルでチームを照らし、赤羽周平監督(46)も「あの笑顔に、いつも助けられています」と感謝する。今季は話し合いを例年以上に開き「自分たちなりの勝ち方、レースプランも鮮明なイメージを持って共有した。本格的に日本一に向き合ってきた自信があります」と金子。勝利への戦略を練ってきた。

 個人としても好調だ。夏合宿から状態を上げ、自身に合う厚底シューズに出会ったことも功を奏した。「7~8割の状態だったので正直、あそこまで走れるとは」と振り返るのは、今月4日の関東大学女子駅伝。6区区間新記録の快走でチームの2位に貢献した。本戦は最終6区(7・6キロ)を希望し「最後まで出し切る」とゴールテープを切るイメージを膨らませている。

 前回3位に入ったメンバー5人全員が残り、7月のワールドユニバーシティゲームズ(ドイツ)ハーフマラソン代表の高橋葵(4年)、関東駅伝5区区間新記録の本間香(きょう、1年)らも台頭。赤羽監督はここ数年で「一番迷っています」と頭を悩ませる豪華布陣だ。

「ビッグサプライズができたらって、ワクワクした気持ちでいます」と金子。黄色のユニホームが秋の仙台を彩る。(手島 莉子)=終わり=

 ◆城西大 1965年創立。埼玉・坂戸市にキャンパスがある。女子駅伝部は89年に創部。全日本大学女子駅伝には90年に初出場し、95年以降は28年連続で出場を継続。98、2000年の2度優勝している。主なOGは、08年北京五輪長距離代表で現コーチの赤羽有紀子さん。

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