◆SMBC日本シリーズ2025第1戦 ソフトバンク1―2阪神(25日・みずほPayPay)

 阪神・村上が7回6安打1失点と好投し、有原とのセ・パ最多勝対決を制した。不慣れなマウンドへの適応に苦しんだ初回に2死二塁のピンチを招き、近藤に先制の中前打を献上。

それでも「投球練習からしっかりと確認して2回以降は粘りの投球ができた」と、傷を最小限にとどめた。

 2回2死で迎えた牧原大の初球には59キロの超遅球でストライク。大舞台でも迷いなく投じた必殺球で球場の雰囲気も変えた。「うちのチームメートは強い。逆転してくれると信じていた」と勝利の味をかみしめた右腕。藤川監督も「素晴らしかった。それがエース」と背番号41の熱投を絶賛した。

 23年のオリックスとの日本Sでも初戦に先発し、山本(現ドジャース)に投げ勝った村上。14勝、勝率7割7分8厘、144奪三振でセ3冠の今季は、開幕戦、CS最終ステージ初戦、日本S初戦と大事な一戦を託され、いずれも勝利に導いた。エースは「明日(26日)も勝って甲子園で(日本一を)決める」と力強く誓った。(中野 雄太)

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