◆りそなB1リーグ 第5節 レバンガ北海道87ー85仙台89ERS (25日・北海きたえーる)

 レバンガ北海道が87―85で仙台に勝利し、2連勝で東地区3位に浮上した。最大11点を追いかける展開となったが、新加入のPFケビン・ジョーンズ主将(36)が移籍後最多17得点を挙げ、逆転勝利に導いた。

今季2度目の3連勝を目指し、26日もホームで仙台と対戦する。

 “逆転のレバンガ”が、4000人を超えるファンの応援を背に、逆境をはねのけた。仙台との息詰まる大接戦を制し、トーステン・ロイブルHC(53)は「セカンドハーフ(後半)は選手がすごいいいパフォーマンスで戦ってくれた」と称賛した。

 前半は「ターンオーバーから15点を与えてしまったのが大きかった」と指揮官。第2Q(クオーター)のフィールドゴール成功率は相手の75%に対し、44・4%と苦しんだ。得点源のSG富永啓生(24)が移籍後最少6得点と抑え込まれる中、第3Q中盤には48―59と最大11点差に。それでも、12日の第2節広島戦で32点差の大逆転勝利を収めたように、第4Q残り44秒で勝ち越し、勝利をもぎ取った。

 中でも、移籍初年度で主将を務めるジョーンズが「若い選手に自信を与えるためにパス回しを考えていたけど、最近ヘッドコーチと話をして、自分がアグレッシブにプレーすることで逆に周りにチャンスが出てくる」と、チーム最長29分33秒の出場で躍動した。第3Q終了時点でチームトップ15得点。1点リードの第4Q終盤にはゴール前でファウルをもらい、落ち着いてフリースロー2本を沈めた。チーム2位となる9リバウンドも記録。若手選手に負けじとゴール下でも奮闘した。

 今季から2地区制(昨季は3)となり、同地区のチーム数が増える中で単独3位に浮上した。きょうの仙台戦で勝利し今季2度目の3連勝を果たせば、2位の背中も見えてくる。ジョーンズは「後半の内容を前半からやればチャンスはある」。“アラフォー”助っ人が、攻守でチームを支えていく。(島山 知房)

編集部おすすめ