◆陸上◇東海高校新人(25日・草薙総合運動場陸上競技場)

 女子100メートル障害で堀内なな(東海大静岡翔洋1年)が14秒27で初優勝した。苦手なスタートに成功したヒロインが、自己ベストで東海女王に輝いた。

男子棒高跳びは西川樹利(しゅり、磐田農2年)が自己ベストに並ぶ4メートル70で連覇。男子100メートルでは松下碩斗(静岡1年)が追い風3・7メートルの中、10秒46で初制覇した。

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 1年生ハードラーが、東海女王に就いた。女子100メートル障害で堀内が、自己記録を0秒06更新して初Vを飾った。課題だったスタートで飛び出すと、序盤から加速。得意の終盤でもスピードは落ちなかった。「13秒台を狙っていたのでちょっと悔しい」と言いながらも、小雨の中、2位に0秒07差をつけて1位でフィニッシュした。

 非凡な運動能力の持ち主だ。今年6月の東海総体の100メートル障害準決勝ではフライングで失格だったが、七種競技は1年生ながら全国出場権をつかんだ。走り、投てき、跳躍力のすべてを持ち合わせている。「一番好きな種目は100メートル障害」で、先週に三重で行われたU16競技大会ではB決勝2位に入った。「課題だったスタートでなんとなくコツをつかめた」と、この日の快走につなげた。

 26日には400メートル障害に出場予定。「あしたも勝って2冠が目標」。1年生が次なるタイトルを視野に入れた。(塩沢 武士)

  ▽女子100メートル障害 〈1〉堀内なな(東海大静岡翔洋)14秒27〈2〉間瀬奏波(愛知・中京大中京)14秒34〈3〉近藤桃羽(岐阜・大垣商)14秒60

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