◆米大リーグ ワールドシリーズ第2戦 ブルージェイズ―ドジャース(25日、カナダ・オンタリオ州トロント=ロジャーズセンター)

 ドジャース・山本由伸投手(27)が25日(日本時間26日)、ワールドシリーズ(WS)第2戦の敵地・ブルージェイズ戦に先発し、初回を無失点で立ち上がった。

 まだマウンドに上がる前、初回の自軍の攻撃中からベンチでノートに何かを書き込んでいた右腕。

女房役のスミスの先制タイムリーでいきなり1点の援護をもらったが、1番スプリンガーに96・8マイル(約155・8キロ)直球を左翼線への二塁打とされると、2番ルークスには初球を左前打とされて無死一、三塁のピンチを招いた。しかし、3番ゲレロはスプリット4連投からのカーブで空振り三振、4番カークを一直に打ち取って2死とし、最後は5番バーショをカーブで見逃し三振に斬った。第1戦で11得点の強力打線に得点を許さなかった。

 渡米2年目の今季は開幕投手を務め、30試合で12勝8敗、リーグ2位の防御率2・49、被打率1割8分3厘はメジャートップとエースの働きを見せた。開幕からチームでは唯一ローテを守り切り、9月6日(同7日)の敵地・オリオールズ戦では9回2死まで無安打無得点の快投。レギュラーシーズン最終登板となった同25日(同26日)の敵地・Dバックス戦では日本人史上7人目のシーズン200奪三振にも到達した。

 ポストシーズン(PS)に入っても安定感は変わらず、リーグ優勝決定シリーズ第2戦の敵地・ブルワーズ戦では先頭打者弾を浴びながら9回3安打1失点でメジャー初の完投勝利。日本人選手ではPS史上初の快挙を成し遂げた。前日24日(同25日)のWS第1戦でスネルが6回途中5失点で黒星。逆転でのWS制覇率が19・3%と激減する連敗スタート阻止に向けて山本への期待も高まる中、「とにかくいつも通りのピッチングができたらいいなと思ってます」とマウンドに上がった。

 今季のPSはこの日まで3試合で2勝1敗、防御率1・83となっていた。新人として臨んだ昨年のPSではヤンキース相手にWS初登板。

今年と同じ第2戦に先発し、7回途中1安打1失点で白星をマークしていた。

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