◆米大リーグ ワールドシリーズ第2戦 ブルージェイズ―ドジャース(25日、カナダ・オンタリオ州トロント=ロジャーズセンター)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が25日(日本時間26日午前9時8分開始予定)、0勝1敗で迎えたワールドシリーズ第2戦の敵地・ブルージェイズ戦のスタメンに「1番・指名打者」で名を連ねた。第1戦で逆転負けを喫したドジャースの先発のマウンドには、山本由伸投手(27)が上がる。

 試合前にスタメン発表で大谷の名前がコールされると第1戦に続き大ブーイングが巻き起こった。第1戦では7点差の9回の5打席目には「We don’t need you」(俺たちにお前は必要ない)の大合唱が球場を包み込む屈辱もあった。

 この日の試合前には、キャッチボールを終えると、いつものようにボールをスタンドのファンに投げ入れてプレゼントしようとしたが、様々な方向を向いてファンの声援の大きさを確認するコンサートのようなサービスを見せると、最も盛り上がっていた場所にボールを投げ込み、大谷も笑っていた。

 ロバーツ監督は大谷へのコールについて「彼はあのチャントの意味を理解していなかったと思う。それがまずひとつある。ブーイングについては、自分がなぜブーイングされているかは理解していると思う。気にしている様子もないし、それによって闘志を燃やすタイプでもない。彼についてよく使う表現だが、非常にうまく心の中で物事を区切ることができる人なので、それに特に影響されることなく、あそこで自分の仕事を果たすだけだと思う。私が思うに、彼は打席に立っていたし、私が聞き取れた時までは周囲の声(や音)が混ざって聞こえにくかった。それに私は打席に立ってはいなかった。つまり、彼が言語を理解しているのはたしかだが、バッターボックスの中で打っているときの彼の集中力はチャントに対してではなかった、ということだ」と話していた。

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