◆米大リーグ ワールドシリーズ第2戦 ブルージェイズ―ドジャース(25日、カナダ・オンタリオ州トロント=ロジャーズセンター)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が25日(日本時間26日)、山本由伸投手(27)が先発したワールドシリーズ第2戦の敵地・ブルージェイズ戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、2点をリードした8回1死一塁の4打席目に、2番手右腕・バーランドにバットを折られながら右前安打を放った。一塁をオーバーランした際には一塁手のゲレロとぶつかる場面もあった。

山本は7回まで79球で1失点と完投ペースで好投を続けている。

 ブルージェイズの先発は右腕のガウスマン。21年から5年連続で2ケタ勝利を挙げているエース右腕だ。大谷は過去12打数2安打の打率1割6分7厘と苦しんでいるが、エンゼルス時代の23年に本塁打を放ったことがあった。

 1回表先頭の1打席目は、大ブーイングが起き、第1戦と同じように「We don’t need you」(俺たちにお前は必要ない)のコールも一部で巻き起こる異様な雰囲気の中、左飛に倒れた。その後フリーマンが右翼線への二塁打を放つと、スミスの中前適時打で先取点。先発の山本も2回までは走者を背負いながら無失点で抑えた。大谷の3回の2打席目はまたしてもブーイングが起こったが、三邪飛。3回に1死一、三塁でカークに中犠飛を許して追いつかれた。山本は4、5回は3者凡退。大谷の6回1死走者なしの3打席目も三邪飛に倒れた。

 前日24日(同25日)の第1戦は、同点の6回に2番手右腕のシーハンが3点の勝ち越しを許すと、3番手左腕のバンダが、代打・バージャーに満塁本塁打を浴びるなど一挙9得点を奪われて4―11と大敗を喫した。

 大谷は9点を追う7回の4打席目に意地の2戦連発となる2ランを放ったが、笑顔もなく足早にダイヤモンドを1周した。7点差の9回の5打席目には「We don’t need you」の大合唱が球場を包み込む屈辱もあった。試合前にはロバーツ監督が28日(同29日)の本拠地での第4戦に先発することを明言。軽めのキャッチボールで調整していた。

編集部おすすめ