◆米大リーグ ワールドシリーズ第2戦 ブルージェイズ1―5ドジャース(25日、カナダ・オンタリオ州トロント=ロジャーズセンター)

 ドジャース・山本由伸投手(27)が25日(日本時間26日)、ワールドシリーズ(WS)第2戦の敵地・ブルージェイズ戦に先発し、2試合連続の完投勝利を挙げた。105球で4安打1失点、1死球8奪三振。

ポストシーズン(PS)では3試合連続完投した01年のC・シリング(ダイヤモンドバックス)以来24年ぶりの快挙となり、ドジャースは1勝1敗のタイに戻して本拠地に戻ることになった。

 連勝を逃したブルージェイズのシュナイダー監督は、前日の初戦でスネルに対し球数を投げさせる戦略を実行。この日は一転しての完投負けをくらい「彼(山本)がそれだけ良かった。初回に23~24球を投げさせたのが、おそらく最大のチャンスだった。一、三塁無死の場面があったけど、それ以降はなかなかチャンスを作れなかった」と山本の好投を素直に称賛。「彼は打者に仕事をさせない投球をしていた。ゾーンの中にも外にもスプリットを投げ分け、ストライクゾーンを自在に使っていた。非常に素晴らしいパフォーマンスだった」と脱帽だった。

 20連続アウトを記録した山本に対し、ブ軍先発ガウスマンも17連続アウトを記録する好投。「速球を低めに集め、それでスプリットが生きた。初回に先制を許したが、そこからは完全に立ち直っていた。スミスへの本塁打は外角低めを狙った球が甘く入ってしまった。

マンシーへの一発も同様だった。だがガウスマンはほとんどの時間帯で山本と互角だったと思う。両者とも球数が少なく、典型的な投手戦だった。ただ、相手が少し多く決定打を放っただけだ」。両軍投手がともに17連続以上のアウトを記録したのは、ポストシーズン史上初の快挙だった。

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