◆明治安田J1リーグ▽第35節 福岡1―0湘南(26日・ベススタ)

 湘南は福岡に敗れ、J2降格が決定した。18年以来、8年間戦い続けてきたJ1の舞台から去ることが決まった。

0―0の後半アディショナルタイム、福岡MF三木友哉にPKでゴールを許した。雨中の一戦となったこの試合、残留には残り4試合の全勝という厳しい条件で迎えた湘南は、体を張った守備で福岡の猛攻をしのぐ展開に。しかし最後にゴールを奪われて敗れて降格が決まり、試合終了の瞬間には選手たちの多くがピッチに倒れ込んだ。

 今季は21年途中に就任した山口智監督の下、開幕3連勝で2節以降では初の首位に立った。5季目となる指揮官の下、「相手を見て判断する」という柔軟な戦いで開幕ダッシュを飾った。しかし好調は続かず、苦しい戦いに。さらに夏には主力の大量流出に見舞われた。攻守のキーマンとして成長を遂げてきた日本代表DF鈴木淳之介がデンマーク1部コペンハーゲンに移籍。また昨季10ゴールのFW福田翔生はデンマーク1部ブレンビー、MF畑大雅はベルギー1部シントトロイデン、DFキムミンテは清水へ。さらに不動の守護神、GK上福元直人がアキレス腱断裂により長期離脱するなど、開幕3連勝を飾っていた際のスタメンのうち、6人が不在となった。

 立て直せない時期が続き、5月11日の東京V戦を最後に勝利から遠ざかると、この日の敗北で19試合勝利なしに。これはJ1での未勝利試合としては歴代3位タイとなった。

17年以来のJ2を戦う来季は、シーズン移行に向けた特別シーズン(26年1~6月)で昇降格がないため、26―27年を含めて1・5シーズンはJ2を戦うことに。昇格は最短で27年夏から始まる27―28年シーズンとなる。

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