男性4人組バンド「I Don’t Like Mondays.」が26日、東京・江東区のZepp DiverCityで自身初となるZeppツアー(全5都市)の最終公演を行った。

 「アイドラ」の略称で親しまれる4人は、バンドのテーマカラーであるブラックを基調にした衣装で登場。

ボーカルのYUは、詰めかけたファン2000人に「最高の状態で今日、君たちの前に立っております。今日はみんなの日常を忘れさせましょう!」と呼びかけた。2022年にテレビアニメ「ONE PIECE」の主題歌になった代表曲「PAINT」や最新曲「カミナリ」、Snow Manに提供した「LOVE TRIGGER」など全20曲を披露した。

 アイドラの音楽を「踊れるロックサウンド」と表現したYU。「PAINT」を機に海外へ人気が拡大したことを振り返り、「サウンドの心地よさを大事にしている。たとえ(日本語の)歌詞が理解できなくても、体を揺らしてしまうようなサウンドを常に見つけたい」と探求心をあらわにした。ギターのCHOJIも、23年に南米やスペインなどのフェスを巡った海外ツアーを踏まえ「日本だけじゃないところで受け入れられている自信がある」とうなずいた。

 ベースのKENJIが「比較的仲がいい。ケンカも少ないし、意見を冷静に話し合える強みがある」というバンドは、今年で結成11周年。リーダーでドラムのSHUKIは「毎回公演をするごとにブラッシュアップして、最終的に一番いい形で東京公演を迎えられた」と、完成度を高めたステージに手応えを見せた。

 アンコールでは、12月に新曲「切ないラブソングはいらない」を配信することを発表した。同月には過去最大規模となる3度目の中国大陸ツアーが待っている。

「中国で最初にリリースする曲があってもいい」と構想を語ったYUは、「言葉や文化を超えて、音楽を通じてみんなと一緒になれる。いい仕事を選んだなと思っています」。スタイリッシュな4人の笑みが、黒い衣装によく映えた。(堀北 禎仁)

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