アメリカンフットボール▽関西学生1部リーグ第6節 立命大27―10関大(26日・たけびしスタジアム京都)

 立命大は関大との無敗対決に27―10で快勝した。QB竹田剛(4年)=大産大付=がタッチダウン(TD)パス2本を成功するなど活躍。

関学大は5TDで神戸大に44―0と大勝した。優勝争いは6勝の立命大と5勝1分けの関学大の2校に絞られ、最終節の直接対決(11月9日・万博記念競技場)で立命大は引き分け以上で、関学大は勝てば優勝となる。また、関大を含む上位3校の全日本大学選手権(決勝が12月14日の甲子園ボウル)出場も決まった。

 立命大・竹田の正確なパスがリベンジ劇を呼んだ。学生日本一となった昨季、唯一黒星を喫した関大が相手。「頑張りました。昨年はパスを通せなかったので」。3―7の第2クオーター(Q)2分13秒、10ヤード先のTE青木蓮(4年)=大阪学芸=に通って逆転成功だ。

 さらに、第2Q残り6秒、RB蓑部雄望(たけみ、3年)=佼成学園=への9ヤードTDパスも決めた。高橋健太郎監督(44)は「並々ならぬ思いが出た」と称賛。竹田はパスで221ヤード、ランで42ヤードを記録した快勝にも「全日本で当たれば、もう一度勝つ」と慢心はない。

 兄はDeNA投手で昨年ドラフト1位右腕の祐(26)。

今季プロ初勝利など4勝し、阪神とのCS最終ステージ第2戦(甲子園)でも力投した姿を見て「めっちゃ頑張ろうと思えた。いい兄です」。CS終了後、帰省した兄と食事した際に「もっとビタミンを取れ」と助言されると早速、果物を摂取して体調を整えた。

 最終節は、昨季リーグ優勝を分け合った関学大戦。「向こうもめっちゃ強い。細かい部分を突き詰め、いいオフェンスをしたい」。引き分け以上で3年連続15度目Vだが、司令塔はチームを勝たせるパスを追求する。(田村 龍一)

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