バレーボールのSVリーグの大河正明チェアマンが26日、静岡・このはなアリーナで行われた開幕節2試合・東レ静岡―東京GB戦の前に、東レ静岡の小林敦ゼネラルマネジャーと対談した。その中で大河チェアマンは、昨季に発足した新リーグの2年目に掲げる3つの目標として、「入場者数のさらなる増加」「女子バレーの人気向上」「SVリーグの海外人気拡大」を提示した。

 「入場者数のさらなる増加」は、Bリーグの初年度の1試合における入場者平均数が、2800人弱だったのに対して、、SVリーグ男子は1試合平均3000人を超えたという。「スタートとしては、合格点。世界最高峰のリーグに目指すにあたり、アリーナの収容数にもよると思いますが、5000人ぐらいを平均にしていきたい。そういうことを考えると、まだ道半ば」とチェアマン。

 一方で、女子の入場者数平均は約1200人にとどまっており、課題として残っている。「女子バレーの人気向上」のため、9月の世界選手権で女子日本代表が4強入りした流れを追い風に、「女子プロジェクトを立ち上げた」と明かした。

 「SVリーグの海外人気拡大」については、人気バレーボール漫画「ハイキュー!!」や男子日本代表の活躍を背景に、「東南アジアや東アジアに日本のバレーボール人気が非常に高い」と説明。今季開幕前には、東レ静岡と大阪Bがタイで現地チームとの親善試合を行い、両チーム同士の対戦も実現した。東レ静岡の小林GMは「非常が反応がよかった。まずはSVリーグとして日本国内でしっかりと足場を固めて、どんどんグローバルに活躍できたら」と語った。また大阪Bの関係者との意見交換の中で、「野球やサッカーがある中でも、海外に輸出できる最も近い競技がバレーボール。メジャーリーグなどが日本や韓国で開幕戦を行うように、我々もそうした試合を開催できれば、マーケティング面でも大きな効果が見込める」と考えを示した。

そのほか、大河チェアマンはクラブのプロチーム化推進にも意欲を見せた。(伊藤 明日香)

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