女優の吉永小百合(80)が、主演映画「てっぺんの向こうにあなたがいる」(阪本順治監督、31日公開)の撮影期間中に骨折していたことが27日、分かった。このほどスポーツ報知のインタビューに応じ、今回の撮影を振り返る中で触れている。

 吉永といえば、本格的な水泳を続けていることは有名な話。泳ぐことで体力、若さをキープしてきた。しばらく泳がずにいると「体がしょんぼりします。今回人生で初めてピアスを開けたときは1か月間、泳いではダメと先生に言われて。今回の撮影期間中(昨秋)、肋骨を折ったんです。そのときも先生から『泳いじゃいけない』と。6週間の我慢、と言われたときはショックでした」。インタビューの最後の方で明かしている。

 負傷したときの状況について、「完全に私のミスなんですが。すごくいい状態で(夫役の)佐藤浩市さんと山の上でのシーンを撮影していたとき。地方のロケ先で朝3時半にセットした目覚まし時計が鳴って、止めようとしたら、足が滑って。どーんと大きなロッジのイスに肋骨がぶつかったんです」と振り返る。

もともと忍耐強いタイプということもあるが、そのときは骨折とは思わなかったという。

 「東京に戻っても何かチクチクするし、咳をすれば痛いし。病院に行ったら『パッキリ、折れてます』と言われて。でも肋骨の骨折は手術ができない。ただただ締めて骨がくっつくのを待つしかない。一生懸命、骨にいいものを食べました」

 その効果はあったよう。「予定の6週間より1週間早く、5週間で骨が付いたんです。私の回復力はまだ大丈夫なんだな、と思いました」。現在、すっかり治って元気そのものだが、骨が折れた状態で撮影を続けていた、ということになる。

 女性として世界で初めてエベレスト登頂に成功した登山家・田部井淳子さんの実話を基にした「てっぺん―」で、吉永は主人公の晩年を演じている。

編集部おすすめ