米大リーグは27日(日本時間28日)、グラウンド以外のチャリティー活動にも貢献した選手に贈られる今季のロベルト・クレメンテ賞にドジャースのムーキー・ベッツ内野手を選出したことを発表した。球団では22年のジャスティン・ターナー内野手以来の選出となった。

ワールドシリーズ第3戦の試合前に会見したロバーツ監督も「これは非常に大きな名誉だ。彼らの財団には多大な功績がある。フィールド上でのパフォーマンスと、フィールド外での社会的な影響力の両方をバランスよく優先できるのは本当に素晴らしい。ムーキーに心から敬意を表したい」とたたえた。

 ロベルト・クレメンテ賞は、1972年大晦日に救援物資を積んだ輸送機が墜落して事故死したプエルトリコ出身のロベルト・クレメンテ外野手の生前の慈善活動を称え、社会貢献にも多大な支援を行った各球団から1人ずつノミネートされた中から1人に贈られる賞。グラウンドの中だけでなく、球場外での活動を含めて、社会への貢献度が最も顕著だった人物に与えられるものだ。報知新聞制定のゴールデン・スピリット賞もこれを範としている。

 ベッツは2021年に妻とともに設立した「5050財団」として、今年1月にはロサンゼルス地域の山火事救援活動に参加し、被災者へ3万ドル(約450万円)以上のナイキ社製品を寄付。ホームレス問題など、地域支援に従事する団体にもドジャース財団と協力して16万ドル(約2400万円)以上を寄付するなど、積極的に慈善事業に携わっている。

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