◆国際親善試合 ノルウェー2―0日本(28日、スペイン・ラリネア)

 FIFAランク8位のサッカー女子日本代表なでしこジャパン」は同13位のノルウェー女子代表に0―2で敗れた。ノルウェーには13年3月6日(0●2)以来の敗北。

イタリア戦(2△2)に続き、10月の欧州遠征は勝利なしで終わった。

 出だしは悪くなかった。ボールを保持し、守備でもハイプレスで迫り、相手陣地でプレーする時間が多かった。前半2分にDF清水梨紗のスルーパスからMF清家貴子がループ弾を放つなど、決定機も作った。

 しかし前半28分、ここまでの親善試合で苦しんできたカウンターに沈んだ。左サイドで味方からのロングボールを受けたMFゴープセットがドリブルで前進すると、最後はエリア左から切り込みながら右足でシュート。ボールゴール左のネットに突き刺さった。

 後半は巻き返しを狙ったが、再びゴープセットの一発に沈んだ。後半7分、左サイドから切り込んだゴープセットにミドル弾を狙われると、豪快なシュートがゴール右へ吸い込まれた。同21分には長期離脱していたDF遠藤純が23年12月3日のブラジル戦以来の復帰を果たすなど、打開を図ったが及ばなかった。

 ニルス・ニールセン監督が率いるなでしこは、今年2月のシービリーブス杯では米国を破り初優勝する華々しいデビューを飾った。しかし、それ以降の親善試合は2分け4敗で、一度も白星がない状態が続く。

7月の東アジアE―1選手権でも初戦の台湾戦(4〇0)こそ勝利したが、その後は2戦連続引き分け。大会3連覇を逃していた。快調なスタートとは裏腹に、W杯出場をかけた来年3月アジア杯まで厳しい状態が続いている。

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