◆米大リーグ ワールドシリーズ第4戦 ドジャース2―6ブルージェイズ(28日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャースが28日(日本時間29日)のワールドシリーズ第4戦の本拠地・ブルージェイズ戦で逆転負けを喫し、対戦成績が2勝2敗となった。ドジャースのD・ロバーツ監督が試合後、会見し、先発した大谷翔平投手を降板させた終盤の舞台裏を明かした。

 「1番・投手」で先発した大谷翔平投手(31)は、3回にゲレロに逆転2ランを浴びると、1―2の7回に無死二、三塁で降板。後続が失点したため6回0/3で93球を投げ、6安打4失点、6奪三振で敗戦投手になった。打っても2三振を喫するなど、3打数無安打1四球。7試合ぶりに安打が出なかった。

 大谷は、6回は前日に本塁打を放っているカークを空振り三振に斬るなど、3者凡退。6回の時点でプライヤー投手コーチが「あとどのくらい投げられるか?」と確認すると、大谷は「あと3イニングいける」と、完投する覚悟をのぞかせたという。だが7回に連打を浴びたところでバンダにスイッチ。苦渋の決断を下した指揮官は「あの瞬間に流れが変わった。『三振を取れる手を打たなければ』と感じた。(大谷は)自分の体の状態を非常によく理解している。6回は彼にとって非常に良いイニングのひとつだった」と降板の経緯を説明しつつ、大谷をたたえた。

編集部おすすめ