◆米大リーグ ワールドシリーズ第5戦 ドジャース―ブルージェイズ(29日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が29日(日本時間30日午前9時8分開始予定)、2勝2敗のタイとなったワールドシリーズ第5戦の本拠地・ブルージェイズ戦のスタメンに「1番・指名打者」で名を連ねた。7回途中4失点で敗戦投手となった翌日に、2試合ぶりの本塁打を狙う。

ドジャースは勝てば2年連続のワールドシリーズ制覇に王手をかけ、負ければ後がなくなる崖っぷちに立たされる。大一番では2番にスミス、3番にベッツを置き、打率・080と不振のパヘスをスタメンから外した“新オーダー”で勝負に出た。 ベッツの3番起用は、ポストシーズンを含めて21年9月6日の敵地カージナルス戦以来、約4年ぶりだ。

 前日28日(同29日)の第4戦は、試合時間6時間39分で延長18回までもつれた第3戦の死闘翌日だったが、大谷は「1番・投手、DH」で投打の二刀流でフル出場。投げては3回にゲレロに逆転2ランを被弾するなど7回途中4失点で敗戦投手となり、打でも3打数無安打1四球で7試合ぶりに安打が出ず、チームは第3戦の劇的サヨナラ勝ちの勢いに乗ることはできず逆転負けを喫した。

 勝てば王手、負ければ崖っぷちとなる一戦。ドジャースはスネル、ブルージェイズはイエサベージがともに第1戦から中4日で先発する。大谷は第1戦で対戦し、空振り三振と一ゴロの2打数無安打。今季メジャーデビューしたばかりの22歳右腕にリベンジを果たして2戦ぶりのアーチを描きたいところだ。

 第4戦こそ快音は響かなかったが、打撃の状態は決して悪くない。第3戦では2本塁打を放つなど4打数4安打5四球で、全9打席で出塁。ここまでポストシーズン14試合では、球団タイ記録で史上2位タイとなる9本塁打を放っている。

球団新記録、あと2本となったPS最多記録に並ぶ本塁打にも期待がかかる。佐々木朗希投手(23)の2試合ぶりの登板機会が訪れるかも注目だ。

 この日が今季の本拠地最終戦となる。30日(同31日)の移動日を挟み、31日(同11月1日)、11月1日(同2日)の第6、7戦はカナダ・トロントの敵地で行われる。2勝2敗で迎えた第5戦を勝ったチームがシリーズを制覇する確率は、過去68チームで46度の67・6%。大きな意味を持つ一戦となる。

 【ドジャース】

1(指)大谷翔平、2(捕)スミス、3(遊)ベッツ、4(一)フリーマン、5(右)T・ヘルナンデス、6(二)エドマン、7(三)マンシー、8(中)E・ヘルナンデス、9(左)コール、投・スネル=左

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