◆米大リーグ ワールドシリーズ第5戦 ドジャース―ブルージェイズ(29日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャースのD・ロバーツ監督(53)が29日(日本時間30日)、2勝2敗で迎えたワールドシリーズ第5戦の本拠地・ブルージェイズ戦の試合前会見に出席。27日(同28日)の第3戦で物議をかもした“敬遠問題”について言及した。

 大谷は延長18回の死闘となった第3戦で第4打席まで二塁打、ソロ本塁打、適時二塁打、ソロ本塁打で4打数4安打3打点。だが、その後は4打席連続の申告敬遠。17回2死一塁も四球を選んだ。1試合9出塁はポストシーズン新記録で、1試合4長打も119年ぶりのワールドシリーズ最多タイ記録だった。

 この日、米記者から「申告敬遠はもう役目を終えたと思いませんか? もし相手投手が大谷と勝負したくないなら、投げて歩かせればいい。今のような申告敬遠では、実際に12球分のプレーがなくなりました。そのせいで18回まで行ったのかもしれません。あなたは現役時代、バリー・ボンズの時代にもその光景を見ていましたし、今は大谷の監督をしています。野球界屈指の選手からバットを取り上げてしまっているわけです」と指摘を受けた指揮官は「(ドジャース側の)私の立場としては、正直に言えばそのルールをなくしてくれたらいいのにと思う。ドジャースにとって有利だからね。でも全体として見れば、まだ一つの戦略なんだ。そしてドジャース以外のチームにとっても適用されるもの。

だから、ワールドシリーズで大谷と勝負しないということだけを理由に、ルールを変えるのは難しいだろう。私は偏りなく見ようとしているが、それでも戦略性は確かにあると思う」と話した。

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