◆米大リーグ ワールドシリーズ第5戦 ドジャース―ブルージェイズ(29日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャースのE・ヘルナンデス内野手(34)が29日(日本時間30日)、2勝2敗で迎えたワールドシリーズ(WS)第5戦となる本拠地・ブルージェイズ戦で今年のポストシーズン(PS)1号ソロを放った。

 2点を追う3回1死。

そこまで1人の走者も出せず初回2死から5者連続三振を奪われていたイエサベージの93・2マイル(約150キロ)直球を捉え、打球速度108・3マイル(約174・3キロ)、打球角度28度、飛距離407フィート(約124・1メートル)で左翼席まで運んだ。「キケ」の愛称で親しまれる人気者の一発に本拠地はようやく大歓声に包まれた。

 “お祭り男”としても知られ「ミスター・オクトーバー」の異名も取る。前日28日(同29日)のWS第4戦ではPS通算100試合出場(Rソックス時代の11試合を含む)を達成し、この日でPS通算16号(同5本を含む)となった。ドジャースでは同通算11本目のアーチとなり、球団史上4位タイに浮上。今季レギュラーシーズンでは打率2割3厘と不振だったが、今年も勝負強さは健在だ。

 初回に先発のスネルが1番シュナイダーに初球を先頭打者弾とされ、2番ゲレロにも2球目を被弾。わずか3球で2点を先制されるまさかの展開となった。初回先頭からの2者連続アーチはWS史上初という屈辱の形でスタートしたが、勝てばWS連覇に王手、負ければ崖っぷちの一戦で流れを変えるホームランになるかもしれない。

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