◆米大リーグ ワールドシリーズ第5戦 ドジャース1―6ブルージェイズ(29日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャースのB・スネル投手は29日(日本時間30日)、ワールドシリーズ第5戦の本拠地・ブルージェイズ戦に先発し、6回2/3を投げて6安打、2被弾5失点で負け投手となった。試合後、取材に応じた左腕は「言い訳をするつもりは全くないんですけど、本当に運が悪かった。

(ゲレロは)本当に良い打者なので、いろいろ対応しなきゃいけません。打線全体が、もう『待ち伏せ』みたいな感じだった。直球を狙い撃ちしてきていた」と悔やんだ。チームは2連敗で2勝3敗となり、後がない崖っぷちに立たされた。ブルージェイズは1993年以来32年ぶり3度目のワールドシリーズ制覇に王手をかけた。

 初回はまさかの幕開けとなった。スネルは、先頭シュナイダーに初球を左翼スタンドに運ばれると、続く2番ゲレロには2球目を左翼ソロにされ、ワールドシリーズ史上初の初回先頭から2者連続弾。わずか3球で2点を失うと、スネルもマウンド上でぼう然と立ち尽くし、満員の本拠地からは悲鳴が起こった。

 1―2で迎えた4回には味方のミスから失点した。先頭のバーショの右翼線へのポップフライをテオスカー・ヘルナンデスが飛び込み、後逸。結果は三塁打となり、直後にクレメントに中犠飛を許し、再び2点差となった。

 2点ビハインドの7回は先頭バージャーに左翼線へのヒットを許すと、暴投で無死二塁。

1死から四球で一、二塁のピンチを招いた。ここでプライアー投手コーチがマウンドへ向かったが続投。続くシュナイダーの打席では再び暴投で一、三塁にピンチ拡大。シュナイダーを三振に取り、ゲレロを迎えたところで降板となった。

 今季ドジャースに加入したサイ・ヤング賞2度の実績を持つスネルは、開幕直後に左肩を痛めて離脱。8月に復帰したが、レギュラーシーズンでは11登板5勝4敗、防御率2・35だった。ポストシーズンは試合前時点で3勝1敗、防御率2・42をマークしていた。

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