◆第42回ブリーダーズカップクラシック・G1(日本時間11月2日、デルマー競馬場・ダート2000メートル)追い切り=現地時間10月29日、デルマー競馬場

 JRA海外馬券発売対象のダート中距離最強馬決定戦に向け、フォーエバーヤングが現地時間29日、坂井瑠星騎手を背に、抜群の仕上がりをアピールした。ダートコースで、BCスプリントに参戦する僚馬アメリカンステージ(3歳オープン)を4馬身追走。

4角手前から軽く仕掛けて馬体を併せに行き、直線でパワフルに前肢を動かして4ハロン51秒0で余力十分に先着した。鞍上は「小回りで、コーナーでどれだけ動けるかというところも勝負になってくるので」と意図を説明し、「100点満点でした」と最大級の評価を与えた。矢作調教師も「ここまで本当に何の問題もなくいい状態で来られました」と胸を張った。

 昨年は一時手応えが鈍ったが、直線半ばで盛り返して3着。今年も昨年の覇者シエラレオーネ、2着馬フィアースネスが立ちはだかる。2頭はともに、このレースを最後に引退して種牡馬入りすることが発表済み。「おそらく最後の勝負になると思うので、この馬の力をしっかり引き出して、なんとか世界一になりたい」と坂井騎手。強豪に雪辱を果たし、日本馬初の栄冠をつかむ。

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