◆米大リーグ ワールドシリーズ第5戦 ドジャース1―6ブルージェイズ(29日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャースが29日(日本時間30日)、2勝2敗で迎えたワールドシリーズ(WS)第5戦となる本拠地・ブルージェイズ戦に敗れてWS連覇に向けて崖っぷちに立たされた。3勝2敗としたブ軍は1993年以来32年ぶり3度目のWS制覇に王手をかけた。

30日(同31日)の移動日を挟み、31日(同11月1日)の第6戦はトロント(カナダ)で行われる。

 ブルージェイズの22歳新人右腕イエサベージが、WS記録となる新人で12奪三振など、7回3安打1失点無四球という歴史に残る快投を見せ、勝利の原動力となった。シリーズ開幕戦に続いて先発マウンドを託したシュナイダー監督が「あれは独特な冷静さの表れだったね」と指摘したのは、初回先頭大谷との対決。投ゴロに打ち取りながらもボールをはじいたが、落ち着いて拾い直して一塁に送球した。「投手がボールを扱う時は、ミスると一気に崩れやすい。でも、あの軽い下からの送球と、少し笑みを浮かべた。あれを見て、この舞台でも完全に落ち着いているなと思った」と話した。

 シーズン当初は1Aだったが、ハイA、2A、3Aを駆け上がり、9月のメジャーデビューから、一気に先発投手陣の柱となった22歳。「彼を昇格させたのはシーズン残り12~13試合の時だった。正直、どんな役割になるかは未知数だった。でも、結果的にチームの天井を確実に押し上げてくれた。パフォーマンスだけでなく、準備の姿勢、メディア対応、チームメイトとの関係、すべてを非常にうまく処理している」とスーパールーキーの働きに感謝していた。

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