◆米大リーグ ワールドシリーズ第5戦 ドジャース1―6ブルージェイズ(29日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャースが29日(日本時間30日)、2勝2敗で迎えたワールドシリーズ(WS)第5戦となる本拠地・ブルージェイズ戦に敗れてWS連覇に向けて崖っぷちに立たされた。3勝2敗としたブ軍は1993年以来32年ぶり3度目のWS制覇に王手をかけた。

30日(同31日)の移動日を挟み、31日(同11月1日)の第6戦はトロント(カナダ)で行われる。

 「1番・DH」で先発出場の大谷翔平投手(31)は4打数無安打で2試合連続ノーヒットに終わった。ド軍は打線を組み替え、大谷の後を打つ2番にスミスを起用。ベッツを3番に、ポストシーズン(PS)で打率・080のパヘスを外した9番にはコールを抜てきした。だが、ブルージェイズ先発のイエサベージの前に5回までに先発全員三振を奪われ、7回12三振を献上。WSの新人記録を作られるなど沈黙し、4安打1得点に抑えられた。

 先発のスネルは初回、初球を1番シュナイダーに先頭打者アーチとされ、さらに2番ゲレロにも2球目を左翼席に運ばれた。初回先頭からの2者連続弾はWS史上初。屈辱のスタートから2回以降は何とか立て直したが、7回途中6安打5失点で黒星を喫した。1―3の7回にはスネルと2番手エンリケスでまさかの1イニング計3暴投。スポーツの記録統計を扱う「オプタ・スタッツ」によると、WS史上最悪となる“自滅”もあり、2失点と傷口を広げた。今季の本拠地最終戦を白星で飾れなかった。

 後のない第6戦はPSでメジャー24年ぶりとなる2試合連続完投中の山本由伸投手(27)が先発予定。指揮官は「チームの核となるメンバーはこれまでも何度も敗退の瀬戸際に立ってきた」と話したが、主力の1人であるマンシーは「最悪だが、(明日に)休養日があり、トロントへ向かう。1試合ずつ勝つことだ。それはいつも言っていることだ。簡単ではないが、2試合勝つことを考えてはいけないんだ。俺たちが集中しているのはそれだけだ」と熱弁。自身もPSは打率・188、ナ・リーグ優勝決定シリーズからは9試合で計4安打と苦しんでいるが「(理由は)分からないんだ。明日は休養日で練習日でもあるので、みんな気持ちをリフレッシュさせられるだろう」と話した。

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