米「CBSスポーツ」電子版は30日(日本時間31日)、ブルージェイズが3勝2敗で1993年以来球団32年ぶりの制覇に王手をかけているワールドシリーズ(WS)のMVP候補5選手を挙げ、ドジャース大谷翔平投手(31)も候補入りした。

 同メディアは「正直なところ、今シリーズでこの選手が圧倒的と言える存在を一人挙げることは難しい。

これまでの5試合のうち、4点差以内で決着した試合はたった1試合。それ以外はドラマチックな展開や決定的な個人の見せ場が限られていた」としながら「ゲレロにはMVPにふさわしい要素が多い。5試合全てでヒットを放ち、そのうち3試合はマルチ安打。第4戦では試合の主導権を握る逆転アーチ、第5戦ではリードを広げる本塁打を放った」などとブルージェイズ主砲の名前をトップで紹介した。

 第5戦で7回12奪三振のWS新人記録を打ち立てたイエサベージ、第1戦で代打満塁本塁打を放ったバージャーとブ軍の選手の名前が続く中、4番手に挙げられたのが大谷。「ワールドシリーズで敗れたチームからMVPを受賞したのは、歴史上ただ一人、ボビー・リチャードソン(1960年)のみ。大谷が2人目になる可能性は低いが、もしそうなるとすれば第3戦での衝撃的な活躍によるものだろう」とポストシーズン新記録の1試合9出塁、119年ぶりのWS最多タイ記録となる1試合4長打(2本塁打含む)をマークしたことを出し「ドジャースの山本由伸も候補に加わる可能性がある。彼は第2戦で完投勝利しており、第6戦で再び好投すれば票を集めるかもしれない」と補足した。5番手にはブルージェイズのカークの名前を挙げた。

 また、米スポーツブック「ファン・デュエル」の同日時点でのMVPオッズでは1位がゲレロで「-195」、2位の大谷が「+250」、3位の山本が「+1300」となっている。

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