大相撲九州場所(11月9日初日・福岡国際センター)で新入幕の欧勝海(鳴戸)が31日、佐賀・唐津市の部屋宿舎で行われた朝稽古で汗を流した。

 部屋の幕内・欧勝馬と10番取って2勝8敗だったが、上手十分の右四つから一気に寄り切る場面もあった。

27日の番付発表翌日から4日続けて相撲を取ったといい、「疲れました。ペースを上げすぎて、全身ボロボロです」と、冗談まじりに話した。

 部屋の土俵は浜崎海岸沿いに位置し、稽古場を出ると唐津湾の絶景が待ち受ける。新潟海洋高出身で海ともなじみが深く、「昼間は海沿いへ散歩によく行く。東京ではなかなかできないこと。海が好きなので、やっぱり波の音を聞くといいですね」と笑顔で話した。

 西十両筆頭だった先場所は9勝。得意の左四つだけにこだわらず、前へ攻め続ける姿勢が光った。「早い攻めを心がけている。相手が何かをしてくるより先に力を出し切って前に出る。相手に力を出させる前に相撲を取って勝つということを意識して、今場所はやっていきたい」と語った。幕内の土俵へ向けては「やっぱり目指すは2桁。

敢闘賞を狙っていきたい」と意気込んだ。

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